自主リハビリのコツ
痛みやしびれの自己対処法
今回は、片麻痺の痛みやしびれについて紹介させていただきます。
片麻痺に限らず、慢性の痛みやしびれに関して、医療業界では原因がはっきりしていないのが現状です。神経障害によるものとか脳の誤作動とか考えられています。
いわゆる脳の勘違い、気のせいということでしょうか?
私は、理学療法と整体の業界に入って、多くの慢性の痛みやしびれを見て、そして多くの方を手技にて改善させてきました。
その経験と基本的な解剖生理学からの知識で判断すると、痛みやしびれの原因の8~9割は、筋肉のコリが悪化した状態と考えられます。
つまり、筋肉の血流障害です。そのため画像や血液検査では異常が出ず、医療機関では原因がわからないのです。筋肉は多くの血流を必要としますので、そのために血流障害に弱く、その症状として痛みやしびれを出します。
これは、特別なことを言っているのではなく、学生時代に自分が医学の基礎として学んだことです。
しかし、なぜ現実の医療では脳の誤作動と言われるのでしょう? 私は今でも不思議でなりません!
それでは、その痛みとしびれを解消するにはどうしたら良いのでしょうか?簡単です!筋肉のこりを取って,血流を良くすればいいのです。
具体的には、痛みがでる方向の運動を我慢できる限界まで、そして痛みが楽になるまでしっかり動かすことです。
筋肉がしっかり動き、コリが取れれば、血流が再開し痛みは楽になります。麻痺の方は、家族の方に我慢できる範囲で動かして貰ってください。
歩き方を改善させる方法
今回は、歩き方を改善させるコツについて紹介させて頂きます。
足の装具をつけている方は、まずは装具を外すことからはじめてください。装具で歩くと確かに歩き易くはなりますが、筋肉はあまり使われていません。
特に足首や足の指を上げる筋肉は、装具で固定されているので殆んど動いていません。そのため、歩く練習をしても筋力は強くなりません。
実際当院を利用されている方も、装具が外れるだけで、足の振り出しが徐々に改善しています。
しかし、装具を外すには、恐怖心がなくならないと難しいので、初めは調子がいいときや屋内からはじめてください。だんだん慣れて上手くなります。
次に、太ももを上げる訓練をしてください。
私は、長年片麻痺の方の歩き方を見てきました。大体の方が、脚の踏ん張る方の力は十分に改善されているのですが、脚を振り出す力は殆んどの方が、かなり低下しています。
病院や自宅で歩く練習をするだけでは、筋力は強くならないと感じています。座って練習をしても構いません。太ももを上げる練習をしてください。
良い側と同じレベルまであげれることを目標にがんばってください。
この2点だけですが、しっかり行うと、歩き方が良くなり、スピードも上がってきます。スピードが上がり歩幅も大きくなると、筋力もアップして歩き方は更に改善します。